二次創作的ゼノシリーズ考察

"Xenogears"および"Xenosaga"の超個人的見解入りまくり二次創作的考察

諸注意および参考資料
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Xenosaga
 世界観
 上位領域と下位領域
 ゾハル(扉)
 下位領域の監視と管理
 虚数領域と実数領域
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 グノーシス遭遇事故
 事象変移
 事象変移で見られる現象
 事象変移補足
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 レアリエンとグノーシス
 グノーシスの分類他
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 アニマ総論
 アニマの覚醒
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 散逸の力
 アニムス総論
 アニムスの覚醒
 マリアと巫女
 アニムス(マリア)の復活

 

 古代ロストエルサレム考察

 

古代ロストエルサレム考察

捏造時系列

アニマ・アニムスと少女が出会う。(アニムスはマリアと呼ばれていたがケイオスは不明)
マリアと少女は深い情愛で結ばれた親友になる
 ↓
マリア、少女を失うことを怖れ、自分の力の一部を彼女に分け与える。(マリアの後悔その1
その結果、アニムスの力を行使するためには少女の協力が不可欠となる(マリアの巫女の誕生)
 ↓
イエス伝道開始
 ↓
ケイオス、マリア、巫女がイエスの仲間になった!
イエスは二人の苦悩(人間なのに人間じゃない、淋しい、正体不明の力が怖い等)を癒し、彼らの力にケイオス(混沌)とKOS-MOS(秩序)という名をそれぞれ与えた。
 ↓
使徒たちが仲間になった!(ケイオスや巫女たち等、使徒は大勢いたが、のちに歴史から抹消され十二使徒となる)
 ↓
最初の奇跡が起き(使徒の中にアニマを覚醒させる能力を持つ者がいた)ウ・ドゥの観測が始まる
 ↓
人を癒す奇跡で人々を救いたいとのイエスの願いにより、ケイオスが真レメゲトン(祈りの書)作成を許す。
 ↓
真レメゲトンを使って一部の使徒たちが奇跡を乱発し始める
ウ・ドゥの観測活発になる
グノーシス現象(小規模な事象変移)発生、ケイオスが退治。
 ↓
巫女が病みはじめる(ウ・ドゥのせい)(マリアの後悔その2
 ↓
イエス、奇跡に頼る伝道を嫌い、使徒たちを諌める。使徒の一部は反発。
「ケイオスがいるからいいじゃん、悪魔を倒せば評判になって信者獲得のチャンスですよ!」
イエスたちの間で対立が始まる

イエス・ケイオス・マリア・巫女・使徒(十二使徒以外)および彼らの信奉者・信者
       vs
一部の使徒(十二使徒?)および彼らの信奉者・残りの信者

イエスとケイオスは使徒たちに真レメゲトンを返すよう迫ったが、彼らは手放そうとしなかった。
 ↓
使徒たちは奇跡を起こし続けるが、マリアと巫女が力を貸さなくなったため、ウ・ドゥに汚染される者が続出。彼らはこれを「悪魔の誘惑」だと思った。
だが神(これもウ・ドゥ)の声を聞いた者も現れ、使徒たちは試練の彼方にある神の国の存在を確信するに至る。
神の国に行くため、真レメゲトンを用い、イエスに隠れて神の遺物三種の創造を開始。
 ↓
神の遺物創造という真レメゲトンの過剰行使により、観測行為の規模が更に大きくなる。
グノーシス現象多発
 ↓
秩序の羅針盤を見張っていたヴィルヘルムが「これはまずい、このままだと下位領域宇宙が崩壊する」と気付く。
ローマ帝国の傀儡であったユダヤの王を操り、イエスたちの迫害を開始。
永劫回帰を企画・立案
 ↓
イエスは「使徒たちの罪は私の罪」だとしてローマ軍に自ら捕えられる
使徒たち猛反省
 ↓
イエス磔刑
使徒やケイオス、マリアの感情の爆発に観測が追いつかなくなったため、ウ・ドゥは慌てて下位領域に端末設置(アベルの方舟)。
巫女の病が一気に進む
 ↓(時間差ほとんどなし)
観測行為maxになり事象変移発生、アベルの方舟とグノーシスが実数領域に出現。
意識の散逸が一気に進み、フェイルセイフ発動しかける。
ケイオス、ここで初めて自分の力の真の意味に気付く(ケイオスの後悔その1
 ↓
マリア、意図的にアニマを分断(アニムスのバグ)。
巫女に力を分け与えていたため、フェイルセイフの自動補佐は起きなかった。
巫女、ここで更に病が進行。(マリアの後悔その3
アニムス瀕死。意識と力が崩壊を始める。
 ↓
逃げていた使徒たち、神による救いを求めて神の遺物起動を決意。
天に昇るにはアニマの力とアニムスのコントロールが必要なことがわかったため、ケイオスたちに協力を要請するが断られる。
いかにして彼らの協力を得るかが問題となる。
 ↓
使徒たち、ケイオスは諦め(器があるから問題なかった)マリアの巫女とマリアをそれぞれ別に唆す
 (マリア:巫女を助けるには神の国に行くしかない)
 (巫女:マリアを助けるには以下略)
巫女は不安がるが、マリアは「私が守るから大丈夫」と説得。
使徒たちは、マリアが力を失ったことに気付いていない。
 ↓
マリア、上位領域への侵攻(神の国へと上る)決意、ケイオスと袂を別つ。
彼女は残された力で神の国へ上り、巫女を助けようとしたのだ。

★回想シーン「出て行くケイオスと打ちひしがれるマリア」
 『どうして巫女を助けたいという私の気持ちを分かってくれないの』

無力感に苛まれていたケイオスは、傍観者に徹していた。(ケイオスの後悔その2
 ↓
アニマの器、使徒たちの手に渡る(マリアが持ち出した)。
マリアが使徒たちに合流したので、マリアの信奉者たちもついていく。
 ↓
アニムスの力はほとんど残されていなかったため、侵攻失敗。
巫女は侵攻を止めるべく赴いていたヴィルヘルム率いるローマ軍に殺された。(マリアの後悔その4

★回想シーン「フードの人物を抱えて泣き崩れるマリア」
 『私の選択が間違っていたせいで、貴女を死なせてしまった』
 『貴女を守れなかった』

ゾハル、巫女の遺体、ペンダントはヴィルヘルムの手に渡る。
 ↓

生き残った使徒やマリアたちに真実を告げるヴィルヘルム。
「お前らのせいで世界は滅亡寸前だよ! ケリは俺が付けてやるからそのときは協力しろ!」
後悔してもしきれない絶望に苛まれていたマリア、これ以降ヴィルヘルムに逆らえなくなる。
 ↓
使徒たちはヴィルヘルムの言葉にびびり、真レメゲトンを持って伝道の旅に出る。
マリアは後悔と共に巫女が死んだ場所、ツァラトゥストラを封印。
 ↓
全てを失い、間近に迫った自らの死を悟り、呆然と佇むマリア。

★回想シーン「コスモスの花畑?の中に立ち尽くすマリア」
『自分はなんのためにこの世にいたのか。この力はなんだったのか。親友を苦しませ、死に追いやるためだったのか。多くの人々を死なせるためだったのか』
自分が何者なのかわからない、不安と悲しみ。

マリア、失意と絶望の中で死亡(アニムスの力と意識の崩壊)。
 ↓
ヴィルヘルムは器やマリアの遺体を回収しようとしたが、マリアの信奉者に阻止される。
(まだ永劫回帰の準備が整っていないので、ヴィルヘルムはあっさり手を引く)
 ↓
マリアの信奉者たちはケイオスに神の遺物とアニマの器、マリアの遺体の封印を依頼。
ケイオス、自分が傍観者に徹していたことが悲劇の原因だと後悔していたため、これを了承。
 ↓
マリアの遺体とアニマの器、レンヌ・ル・シャトーの墓所に封印。
自分の行いを深く悔いていたケイオスは、これらが二度と人の手に渡らぬよう、自ら墓所の守護者となり人との関わりを断つ。
マリアの信奉者たちはレンヌ・ル・シャトーにこもり、墓所を守ると共に密かに独自の信仰を持ち続ける(後にこの宗派は異端として中世カトリック時代に迫害を受ける)
 ↓
使徒たちは奇跡を起こしながら伝道を続けていたが、ヴィルヘルムに迫害され殉教。
所持していた真レメゲトンや、神の遺物に関する記録を奪われる。
 ↓
ヴィルヘルム、回収したゾハルと真レメゲトンおよび神の遺物に関する記録を世間から隠すため、オルムスの原形となる組織を設立(後のコプト派がここから分派?)
 ↓
オルムスメンバー、ヴィルヘルムの指示でエジプト→エチオピアへ。
トゥルカナ湖畔にゾハルと文献類を封印
 ↓
21世紀へ。

捏造ストーリー

 イエス・キリストが十字架刑に掛けられた後、イエスの使徒たちは絶望していた。神の子イエスを殺したこの世界は間違っている。こんな世界は捨てて、神の国へ行こう。
 彼らの決意は岩よりも固かった。
 彼らが真レメゲトンを唱えながら「途中で誘惑してくる恐ろしい大悪魔(ウ・ドゥ)を排除して、みんなと一緒に安全に神の国に行きたい!」と祈ったところ、空飛ぶ方舟と大悪魔を排除する兵器が現れた。また航海の安全を祈ったので、方舟には羅針盤もついていた。方舟はメルカバー、兵器はオメガ、羅針盤はツァラトゥストラである(イエス磔刑前からイエスに隠れて造っていた)。

 彼らはこれらの詳しい原理や仕組みは解らなかったが、よく見ればペンダントとそれを嵌める穴がある。ひとりの使徒がペンダントを穴に嵌めてみると、少しだけ方舟が揺れた。これはいけそうだ、と考えた人々は、取りあえず方舟にご神体であるゾハルと共に乗り込み、真レメゲトンを唱えながら「旅立ちたい!」と祈った。すると、悪魔が大量発生して方舟に吸い込まれ、方舟は動き出した。だがパワーが足りない。浮かびはしたけど、そこまでだ。

 訳の分からないものは、訳の分からないものに扱わせよう。彼らならなんとかするだろう。
 使徒らはそう考えて、かつての奇跡の立役者であるケイオスとマリアに声をかけた。だがケイオスは力を分断されてほとんど何もできず、さらにイエスを失ったことで厭世的になっており「イエスの意思に逆らうことなんてしたくない」という。マリアもアニマを分断した影響で瀕死の状態なうえ、夫イエスを失ったショックから立ち直っておらず「奇跡を起こすと巫女の病気が悪化するからもう何もしたくない」という。
 だが使徒らは諦めなかった。

 どんな手段を使ってでも神の国へ行こうと考えた使徒らは、巫女とマリアを別々に唆す。
「マリアを助けるには神の国へ行くしかない」
「巫女を助けるには以下略」
 ケイオスの反対を押し切って、マリアと巫女はアニマの器を携えて方舟に乗り込む。巫女がペンダントを嵌めてみると、方舟は大きく揺れた。そして二人が祈ったら、先日よりももっと大量の悪魔が集まってきて、それをがんがん吸い込みながら方舟は天高く舞い上がった! これで勝つる!
 狂喜乱舞する使徒たち。だがマリアと巫女はもうヘロヘロ。一歩も動けない。
 そこに大悪魔がやってきた!

「バカヤローこっから先は進入禁止だ!」
 なんだか以前声をかけてきた大悪魔とはずいぶん様子が違う。今までのは「なぜ願う。何を願う」とか、怖かったけどまあ紳士的だったのに。

その頃の上位領域
「てめーなにやってんだ! ちゃんと保守しとけっつったろこのボケ!」
「えっ、あ、あの…でもちゃんとやってました…」
「ちゃんとやってねえから侵入されかかってんだろうが! サーバ死ぬぞ! ただ見てりゃいいってもんじゃねえんだよ! 見てるだけなら猿でもできるだろうが!」
「あ、でもサーバは大丈夫です、規格が違うし…」
「そう言う問題じゃねえ、いいから代われ! ったく、なんでいっつもてめーはそう面倒ばっか起こすんだよ…」
「………」
「とりあえず外との接続ぜんぶ切っといたから。あとで繋いどけよ」
「はい…すみません…」
「次やったらクビだぞクビ!」
「はい…」

そして下位領域
 大悪魔を排除すべく、使徒たちはオメガに乗り込んだ。ゾハル起動、オメガ発進!…となるはずが、なんということでしょう、突然ゾハルの光が消えてしまいました。しかもいきなり現れた緑の悪魔にゾハルを奪われるというおまけつき。動力源を失って沈黙するオメガ。そしてなぜか方舟も悪魔や天使の吸収をぴたりとやめてしまい、墜落してしまった!
 墜落した方舟から命からがら逃げ出す使徒たち。だが外には額に青筋立てたローマ皇帝と、臨戦態勢のローマ軍が待ち構えていた! それに皇帝は緑の悪魔を従えていた。ゾハルを奪ったのは皇帝だったのだ! ひどい!

 方舟を制圧すべく、次々と乗り込んでくるローマ兵。船内は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。羅針盤の前で何が起きたか分からずへたり込んでいたマリアと巫女も、ローマ兵に襲われ、なんと巫女は殺されてしまった! 呆然としているマリアの前に現れた皇帝は言い放った。
「こうなったの、全部自業自得だからな。お前らのせいでこの世界は崩壊寸前だ。この不始末は俺がいずれ片を付けてやるから、そのときは四の五の言わずに協力しろ。あと巫女はこっちで永代供養しとくから」
 そして皇帝は、巫女の遺体とペンダント(とゾハル)を奪い去っていった。

 マリアと使徒らは震撼した。イエスが説いた「世界の終焉」を自分たちが招いてしまったのだ。
「こりゃ大変だ、一生懸命布教して最後の審判に備えないと!」
 びびった使徒らは真レメゲトンを手に、伝道活動へと旅立っていった。残された瀕死のマリアは、今さらケイオスの元にも戻れず、最後まで彼女に付き従った信奉者らに見守られながら、淋しく息を引き取った。

 ひたすら引きこもっていたケイオスは、いきなりズタボロになったマリアの信奉者たちの訪問を受けて驚いた。彼らから顛末を聞き、マリアの亡骸を目にしたケイオスは絶望する。
 自分が傍観者に徹していなければ、なんとしてでも彼女らを止めていれば、悲劇を防げたのではないか。海よりも深い後悔に苛まれたケイオスは、残された力の全てを使って悲劇の元となった自分の力を封印し、誰の目にも触れることのないよう、それらを守護する役目を自ら買って出た。
 そして、アニマの器とマリアの亡骸は、人間達の手の届かない場所へと封じられたのでした。

 だがケイオスの予想に反し、ローマ皇帝や人間は全然侵略してこなかったので、暇を持て余した彼は古代神殿の魔改造に走った。最深部にはお気に入りの水着を隠しておいた。

おまけ:約6000年後の上位領域
「てめーほんとに仕事してんのかよ! データ消えかけてるじゃねえか! クライアントにぶっ殺されるぞ! 契約切られたらどうすんだよ!」
「あ、いや、でも端末、じゃなくてプログラムが…その、いきなり壊れまして」
「でもじゃねえよ直せよ早く! モニタに張り付いてるだけじゃ意味ねえって散々言ってるだろが! 会社潰す気か!! とっとと代われ!!」
「はい…すみません…」
「次やったら、今度こそマジでクビだからな」
「はい…」
「くそー、てめーがポカしたせいでこっちが修羅場だよ。常駐プログラムは…っと、なんでアニマのコード変わってんだ? あいつまた余計なことしやがったな。まあ一応動いてるようだし、この程度なら問題ねえか…」

「どうしよう…コントロール取り上げられちゃったよ。また始末書とお詫び行脚か、やだなあ。でもさあ、こんなの俺ひとりで管理するなんてどう考えても無理だよな。あーもういやだ、休みはないし仕事は教えてくれないし、怒られるばっかだし。マジ逃げたい…」
『それが、あなたの願いなのね…』
「!?」

「取りあえず収まった…自律システム組んどいてほんと助かったわ。あいつ信用できねえからなあ。でもデータ半分飛んだのは痛いな。あとでクライアントに詫び入れに行くぞ…って、おい! どこ逃げやがった!!」

おわり